2021年東京オリンピック2020が開幕しました。
今回から空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィン、4つの新しい競技が採用され、野球とソフトボールが復帰しました。
開幕前にテレビで新競技やその選手が紹介されたびにビリヤードがオリンピックの正式種目に採用されるシーンを想像していました。
ビリヤードがオリンピックの正式種目に採用されるなんて夢物語?おそらく多くの人が考えもしないビリヤードのオリンピック種目採用。
しかし、ただのビリヤード好きの戯言かもしれませんが、あと3、4大会あたりに実現するのではないかと考えています。
実は東京オリンピックでも追加競技候補でした。次回のパリ大会でも正式種目に取り入れようとする動きはあります。
ただ、個人的に一番の理由は、コロナ禍で新たなビリヤードの可能性に気づいたからです。
動画配信によるビリヤードの可能性
コロナ禍でビリヤードのユーチューブチャンネルが増えました。ユーチューブで「ビリヤード」と検索してみてください。たくさんのビリヤードチャンネルが表示されるはずです。
それらの動画を見た時に、ビリヤードと動画配信は、なんて相性がいいんだと思ったのです。
一つは、動画ではビリヤードテーブル全体を間近で見ることができるという点。
生でのビリヤード観戦では、ビリヤードテーブル上の小さな球の動きを肉眼で確認するのは非常に厳しい。ミリの単位で手球の撞点を変えたりするショットの凄さを遠くからの観戦で感じることは難しい。
これが動画なら観戦する人が何万人、何十万人でも、映像を通して一人一人が間近でショットを見て楽しむことができます。
次の利点として、競技映像と並行して解説を聞くことができることです。
そんなのスポーツ競技のテレビ中継などでは当たり前だろと思うかもしれませんが、ビリヤードは難しさや凄さがわかりにくい競技だと思うんです。
解説でビリヤードのルールやショットの凄さ、選手の思考などを伝えることで、共感を得て、没入感を深め、ドキドキや感動を得ることができます。そして何より観戦者のビリヤードへの理解と興味を深めることにつながります。
ビリヤードがオリンピック種目になるために
動画配信により、ビリヤードの可能性は拡がりましたが、実際にオリンピック種目に採用されるためには、幾つかの課題もあると思います。
①競技人口の増加
コロナ禍の状況が良くなった時、動画配信によりビリヤードをやってみたいと考えている人が相当数いると勝手に思っています。
そのような人達がビリヤードをする時に、昔からビリヤードを愛してやまない自分のような人間がインフルエンサーとなって優しくビリヤードのことを伝えファンを増やすのが一つ目のキーポイントです。
②ビリヤードの魅力を伝える
ビリヤードは、知らない人からするとプロセスが見えにくい競技だと思います。
ビリヤードのプロが次々と球をポケットするのは当たり前。次へのポジションへのアプローチをどのように考え、手球をコントロールしているのか。その超絶技巧は知らない人には伝わりません。
今のショットの何が凄かったのか、いかに難しいショットだったのかを動画での解説や普段のビリヤードシーンで伝えて理解を促進できれば、ファンは絶対増えると信じています。
③みんなでビリヤード業界を盛り上げる
何年か前から、全日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会の冠に文部科学大臣杯がつきました。ビリヤードが認められてきた証拠です。これはビリヤード協会の関係者の方々の働きかけがあってこそ。
そして協会がオリンピック種目の採用に向けて行動されているという話も耳にしたことがあります。
協会関係者だけでなく、自分のようないちプレイヤーも日々の中でビリヤードを広める活動で少しでも貢献できれば、ビリヤードは再び盛り上がると思うのです。
ビリヤードがオリンピック競技になることを夢みて!
ビリヤードがオリンピック種目になれば、もしかしたら皆さんのすぐ側の人がオリンピックに参加する日が来るかもしれません。
そんな日をビリヤードを楽しんでいる仲間みんなで、夢を見るところからスタートしましょう!